2025年9月10日

販促コンサルタントの岡本達彦です。

「時間もお金もかけてチラシを作ったのに、問い合わせはゼロ…」
「Web広告の管理画面を見ても、まったく成果が出ていない…」
「やっぱり、自分には広告を作る才能やセンスがないのかもしれない…」

もしあなたが今、こんな風に頭を抱えているなら、どうか安心してください。

結論から言います。
広告の反響は、才能やセンスで決まるのではありません。
正しい「手順」を知っているかどうか、ただそれだけなのです。

私はこれまで多くの「広告作りが苦手だ」と悩む経営者様を
ご支援してきましたが、正しい手順さえ踏めば、
誰でも成果を出せるようになることを確信しています。

この記事では、一部の天才だけが感覚的にやっていた広告作りを、
誰にでも再現可能な「5つのステップ」に分解して解説します。

この科学的なアプローチを学べば、もう二度と「才能がない」
と悩むことはなくなるでしょう。

大前提:広告は「ラブレター」ではなく「お客様の声の代弁」

多くの人が広告作りで陥る最大の失敗は、
自分が伝えたいことを一方的に書いてしまうことです。

商品のスペック、会社の歴史、社長の熱い想い…。

それらはまるで、相手の気持ちを考えずに送る
「独りよがりなラブレター」のようなものです。

本当に売れる広告の秘訣は、たった一つ。

「お客様が、本当に知りたかったこと、
不安に思っていたこと、言ってほしかったこと」
を、お客様に代わって書いてあげることです。

つまり、広告とは「お客様の声の代弁」なのです。

では、どうすればお客様の「本当の声」を知ることが
できるのでしょうか?

その答えが、これからご紹介する5つのステップの中心にあります。

科学的にお客様の心を動かす売れる広告作成5ステップ

才能に頼らず、ロジカルに広告を作るための具体的な手順をご紹介します。

ステップ1:【調査】たった5つの質問で、お客様の「本音」を集める

広告作りの9割は、この「調査」ステップで決まります。
ここで集めるべきは、あなたの商品・サービスを実際に購入し、
満足してくれた「優良顧客」の正直な声です。

難しく考える必要はありません。
以下の5つの質問を投げかけ、アンケートに答えてもらうだけです。

この商品を知る前に、どんなことで悩んでいましたか?(購入前の悩み)

何がきっかけで、この商品を知りましたか?(認知のきっかけ)

これを知ってすぐに購入しましたか? もし迷ったなら、どんな不安がありましたか?(購入前の不安)

色々ある中で、何が決め手となってこれを選んでくれましたか?(選んだ理由)

実際に使ってみて、生活や気持ちはどう変わりましたか?(購入後の変化)

この5つの質問は、お客様があなたの商品に出会い、購入し、満足するまでの
「購買ストーリー」そのものです。

これこそが、売れる広告を作るための最も重要な「設計図」になります。

ステップ2:【分析】アンケートから「売れる広告のパーツ」を抜き出す

次に、集まったアンケートという「設計図」から、
広告に使うための「パーツ」を抜き出していきます。

ステップ1の5つの質問への答えは、それぞれが
広告の重要な要素と見事に対応しています。

質問1の答え(悩み) → 広告の冒頭で使う「ターゲットへの呼びかけ、共感の言葉」

質問3の答え(不安) → お客様の購入を後押しする「Q&A、不安解消の言葉」

質問4の答え(決め手) → 競合との違いを示す「選ばれる理由、独自の強み」

質問5の答え(変化) → お客様が手に入れる未来を示す「約束(ベネフィット)」

ここでのポイントは、あなたの思い込みではなく、
お客様が実際に使った「生々しい言葉」をそのまま抜き出すことです。

それが最もパワフルな広告のパーツになります。

ステップ3:【構成】お客様の「購買心理」に沿ってパーツを並べる

パーツが揃ったら、次はお客様の心が動く順番、
つまり「購買心理」に沿ってそれらを並べ、
広告全体のストーリーを組み立てます。

基本的な構成は以下の通りです。

ターゲットへの呼びかけ: 「〇〇でお悩みのあなたへ」(質問1の言葉)

未来の約束(ベネフィット): 「この商品は、あなたの毎日を〇〇に変えます」(質問5の言葉)

信頼の証拠: 「実際に利用したお客様も…」(アンケートそのものやお客様の写真)

選ばれる理由: 「なぜ当店が選ばれるのか?それは…」(質問4の言葉)

不安の解消: 「でも、〇〇が不安ですよね?ご安心ください…」(質問3の言葉)

行動喚起(オファー): 「期間限定で〇〇です。今すぐお電話ください」

この順番で並べることで、お客様はごく自然に
「これは私のための商品だ」「試してみようかな」と感じてくれるのです。

ステップ4:【執筆】「自分の言葉」を捨て、「お客様の言葉」で文章化する

驚くかもしれませんが、文章を書き始めるのはこのステップ4が初めてです。
そして、ここでのルールはたった一つ。

「自分で考えた格好いいキャッチコピーを使わないこと」

あなたの仕事は、ステップ2で抜き出したお客様の言葉を、
ステップ3の構成に沿って「つなぎ合わせる」だけです。

お客様が使っていた単語、表現、感情をそのまま活かすことで、
広告は驚くほどリアルで、説得力のあるものに生まれ変わります。

お客様の言葉こそが、最高のキャッチコピーなのです。

ステップ5:【検証】広告をテストし、さらに精度を上げる

広告は、出して終わりではありません。
必ず反響を測定し、改善していくことが成功への鍵です。

チラシなら、どの地域からの問い合わせが多かったか?

Web広告なら、AとB、どちらのキャッチコピーがよりクリックされたか?

これらの結果を記録し、「なぜ反応が良かったのか/悪かったのか」を考え、
次の広告に活かします。

そして、また新しいお客様にアンケートを取り、
お客様の言葉をアップデートしていくのです。

このサイクルを回すことで、あなたの広告の精度は
科学的にどんどん高まっていきます。

まとめ:才能はいらない。必要なのは、お客様の声に耳を傾ける姿勢だけ

今回ご紹介した5つのステップを、もう一度振り返ってみましょう。

【調査】 お客様に5つの質問をする

【分析】 アンケートから広告のパーツを抜き出す

【構成】 購買心理に沿ってパーツを並べる

【執筆】 お客様の言葉で文章をつなぐ

【検証】 反響を測定し、改善する

いかがでしょうか。
このプロセスの中に、「才能」や「センス」が
必要な場面は一つもありません。

この方法は、一部の天才の感性に頼るものではなく、
お客様の「購買心理」という科学に基づいた、
誰にでも再現可能なメソッドです。

広告作りで本当に必要なのは、クリエイティブな才能ではなく、
「お客様の本当の声に、真摯に耳を傾ける姿勢」
ただそれだけなのです。

今日から、広告作りで悩むのはやめにしましょう。

まずはたった一人でいいので、あなたの商品を愛してくれているお客様に、
5つの質問を投げかけてみてください。

きっとそこから、あなたの会社の未来を変える「宝物」が見つかるはずです。

この手法にご興味のある方は、関連書籍などでさらに深く
学んでみることをお勧めします。

あなたのビジネスの大きなヒントになるはずです。

 

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