今回は、キャッチコピー・キャッチフレーズを作る前に、知っておいた方がいい
マズローの欲求5段階説についてお話したいと思います。
マズローの欲求5段階説とは人間が持っている欲求は、段階的に高度化していく
とする学説で心理学者のA.H.マズローが1950年代に提唱したものです。
欲求は、低次元の欲求から高次元の欲求まで、5段階の階層をなしており、
低次元の欲求が満たされると次の欲求段階に進むとされる。
5段階は以下の通り。
第1段階=生理的欲求(動物的生存の保障に対する欲求)
第2段階=安全の欲求(危険や脅威から保護されたいとする欲求)
第3段階=社会的欲求(集団や家族への帰属を求める欲求)
第4段階=自我の欲求(他者から尊敬や賞賛をされたいとする欲求)
第5段階=自己実現の欲求(自己の潜在能力や創造性の発揮に対する欲求)
キャッチコピーやキャッチフレーズを作る際に、対象となるお客様がどの段階に
いるのかを意識する事が大事なのです。
例えば、私が以前4億円の売上げを作った学習塾経営者募集用FAXDMのキャッチコピーは
「良い学習塾が不足しています。地域貢献しながら、安定収入を得られるチャンスです」
でした。
なぜこんなキャッチコピーにしたかと言うと、既に塾経営をしている人にアンケートを取って
色々聞いてみると、塾を経営したいという人は第4段階(自我の欲求)になっている人が
多かったのです。
つまり、「儲かる」という言葉よりも「安定収入」という言葉に反応し、
「自分の為」と言う言葉よりも「地域貢献」という言葉に反応するのです。
マズローの欲求を理解していないと、
「あなたも塾を経営して、たくさん儲けて楽しい生活をしてみませんか?」
と言った間違ったキャッチコピーが出来上がってしまい反応が上がらないのです。
もしあなたが良いキャッチコピー・キャッチフレーズを作る時には
①お客様にアンケートを取る。
②良く出てくる、多く出てくるキーワードを見つける。
②キーワードを見ながら、お客様がどんな段階にいるのか把握する。
③そのお客様に合ったキーワードでキャッチコピーを考える。
このステップを必ず行うようにしてください。